乳がん化学療法(抗がん剤療法)の必要性
乳癌化学療法(抗がん剤)を組み合わせることで、乳癌をできるだけ小さくして、美容的にも乳房温存の向上と可能性、そして乳癌の予後の改善が期待できる。
<手術前に抗がん剤療法を行う目的>
1、大きめのしこりを化学療法(抗がん剤療法)を行うことによって
しこりを少しでも小さくして、乳房温存手術の適応を広げるため。
乳房温存手術ができないといわれている方も抗がん剤療法で充分な効果がある場合は
乳房温存術が可能になる場合がある。
2、術前化学療法でがん細胞が完全に消失した患者さんでは、
手術後の予後が著明に改善することが報告されている。
3、しこりを小さくするだけでなく、全身に転移している可能性があるがん細胞を死滅させ、
予後の改善をはかる。
抗がん剤による副作用と対策
抗がん剤というのは、がん細胞だけに働きかけるだけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼします。副作用の予防や対策を知りコントロールしていくことが、抗がん剤療法を行う上で、快適に生活ができるようになります。
抗がん剤によって副作用は多少違いますが、一般的には、胃腸障害、骨髄抑制、脱毛があります。
≪抗がん剤療法(化学療法)の副作用と対策≫
1、胃腸障害
嘔気、嘔吐、胸やけ、食欲低下などがあります。
抗がん剤療法が始まる前に医師が吐き気止めを処方します。
2、骨髄抑制
白血球が低下しますので外部からの感染がおこりやすくなります。
血小板が減少してくると、出血しやすくなります。
赤血球が減少してくると、貧血になります。
抗がん剤療法を始める前に必ず血液検査をします。
3、脱毛
抗がん剤を投与しはじめてから1週間ぐらいから脱毛が見られます。
髪の毛だけでなく、まつげやまゆ毛も脱毛します。
抗がん剤療法が終わると自然に毛が生えてきます。
抗がん剤療法を始める前にかつらは準備しておくようにします。
感染予防
体の中の抵抗力が落ちてくるために、外部からの病原菌から身を守るためにマスクを着用するようにしましょう〜
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